今年の8月、スコットランドにありますアイオナ共同体に参加しました。
そこは563年に聖コロンバが初めてアイルランドからキリスト教をスコットランドに伝えた場所で、今そこにあるアイオナ修道院は、エキュメニカル共同体として1938年より新しく、アイオナ共同体としての歩みを始めました。
72年前に、教会と生活が遊離している現状を打破したいとの情熱を持った数人が集まり、朽ち果てていた修道院の修復作業をしながら共同生活を始めましたが、今もその情熱があふれ出しています。毎週100人が島を訪れ、1週間共同生活を行います。
そこで大事にされていることは一人ひとりのユニークさと、それぞれが神様から与えられている大切な働きのことでした。そのことを1週間という時間の中で共に意識します。あるまとまった時間を共に過ごす。これはキリスト教の伝統の中で大切にされてきたことですが、私達の日常の中でも共に過ごす時間が持つ恵みを再発見できればと思います。